京都大学 学際融合教育研究推進センター「全分野結集型シンポジウム」
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KYOTO STEAM -世界文化交流祭-
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京都大学創立125周年記念
この企画のねらいは、ただ一つ。
《 すべての専門は入り口でしかない 》
これを体験したいのです、字面や論理ではなく、この身体で。
これは学術に限りません。
芸術であろうが、伝統文化であろうが、
徹底的に突き詰めようとすると、あるいは、そもそもの原点に戻ろうとすると、
必ず、行き着くところは同じ領域。
それを感じたいのです。
そのために、人間の根っこにある原点的な「問い」から、
今を生きる我々の今日的な「問い」まで、
その連鎖を可視化してみようと考えました。
例えば、人類がまだ洞窟に住んでた頃。
焚き火を囲み、ふと満天の星を見上げて呟く、
「この世とは何か。自分とは何か・・・」
そういった人間の始原の問いを出発点とし、
誰もいない電車の中でスマホ片手に、
AIが政策提言するというトレンドトピックを読みながら
「DX時代の意思決定、民主主義って何なのだろう」
といった現代の問いまでの”数珠つなぎ”を見てみたい!
もちろん、この問いの連鎖は一直線になろうはずもなく、
「問いの樹形図」とも言える壮大な光景を我々は目にすることになるでしょう。
この挑戦を、研究者、アーティスト、文化人が集まってやるのです!
各自が専門を持ち寄りつつも、その専門の枠を超え、
宇宙を作らんとする一つの目標のために本気で問い合う、
いうなら、その多専門が奏でる音をぜひ聞いてみたいのです。
体育館一面に白紙を敷き詰め、そこをカンバスに壮大な問いの連鎖を描いてもいい!
あるいは、VR空間で壮大な問いの大樹を描いてもいい!
壁が問いで埋め尽くされた「リアル迷路」でも創ろうか!
(絶対迷うやつ。そして、出口が無いやつ笑)
< あぁ、問いのなかに自分が在る >
これを体感した者は、きっと
自分という小さき現実性と、宇宙という大いなる歴史性を
自分の内に統一するでしょう。
ね! 面白そうでしょ! 一緒にやりません?
OUTLINE
■スケジュール
8月 参画者募集
9月~1月 勉強会(参加者のみ。非公開。5回程度、オンライン)
クリエイション/言語化
2022年1月29日(土) 公開振返り会(オンライン/オンサイト) @京都市京セラ美術館 講演室
■参画者募集 ※募集は終了しました
「問いから生まれる諸相を体感できる空間を参加者全員で構想する」プロジェクトへの参画者を募集する。
対象者:創造活動を行う個人あるいは研究者、あるいは専門家(活動ジャンルは問いません)
応募条件:9月以降に開催する勉強会やクリエイションに積極的に参加できる方(月1回程度)
1月29日(土)の公開振返り会に参加できる方(オンラインも可)
※ 芸術家の方は作品を制作することは必須ではありません。
採用人数:9名程度(芸術家3名、研究者3名、伝統文化人3名)
募集期間:2021年8月6日(金)~ 8月22日(日)
■公開振返り会
2022/1/29(土) 14:00~2022/1/29(土) 16:00
京都市京セラ美術館 講演室
MEMBER
参画確定者(2021/09/28時点)
NAOKI MIYANO
京都大学学際融合教育研究推進センター准教授。学問論、大学論、(かつては金属組織学、ナノテクノロジー)。総長学事補佐、文部科学省学術調査官の業務経験も。国際高等研究所客員研究員も兼任する他、2021年5月一般社団法人STEAM Associationを設立し代表理事に。日本イノベーション学会理事。2008年日本金属学会論文賞等の学術系の他、2019年内閣府主催第一回日本イノベーション大賞の受賞も。前著「学問からの手紙—時代に流されない思考—」(小学館)は2019年京大生協にて一般書売上第一位。2021年2月発刊の近著「問いの立て方」(ちくま新書)は既に第三刷。
AIKO TEZUKA
現代美術家。2001年武蔵野美術大学大学院油画コース修了。2005年京都市立芸術大学大学院油画領域博士(後期)課程修了。2010年五島記念文化賞美術新人賞により渡英。その後文化庁新進芸術家海外研修制度により渡独。織られたものを解きほぐす作品を1997年より開始し、歴史上の造形物を引用、編集しながら新たな構造体を作り出す、独自の手法により制作を続ける。現在ベルリン在住。近年の展覧会は東京都現代美術館、福岡市美術館、国立新美術館、兵庫県立美術館、豊田市美術館、テキスタイル博物館(オランダ)、ヨハン・ヤコブ美術館(スイス)、韓国国立現代美術館、美術工芸博物館(ドイツ、ハンブルク)など多数。
SOKO CHIKU
表千家茶道 講師。2000年日本体育大学に入学するも違和感を覚え退学。HONDAディーラに入社後、叩き上げでJaguar Land Rover, Ferrari, Audi等の外資系車業界にて20年間練り歩き、受付嬢、経理総務、登録業務、サービスアドバイザー、サービスマネージャー、トレーナー、お客様相談室の室長を努め、最後は、リージョナルマネージャーに従事。2020年明治大学にてMBA取得。ジャパンホームベイキングスクール 講師。日本サービスマナー協会 認定講師。ガソリンエンジン整備士。現在は、家業であるお茶の世界を世界に発信すべく、新たな事業を立ち上げ世界展開を狙う。
小説家。2016年、初めて執筆した『星に願いを、そして手を。』(集英社)が第29回小説すばる新人賞を歴代最年少受賞し、16歳で小説家としてデビュー。京都大学総合人間学部に進学し、勉学に励みながら、文芸誌で作品を発表している。最新刊は『凪に溺れる』(PHP研究所)。
庭師。株式会社梅鉢園 代表取締役社長。京都成章高等学校卒業後庭師を目指し、南九州大学園芸学部造園学科に進学。卒業後は京都に戻り、造園会社に勤務しながら修業を積む。独立後、株式会社梅鉢園を設立。京都や近畿、東海エリアを中心に庭造りを行う。1級造園技能士、2級造園施工管理技士。京都景観フォーラムエリアマネージャー、京都市文化財マネージャー、京都府建築士会会員、竹文化振興協会会員などを務める。著書に「京都庭師のフィロソフィー」(アリカ出版)。
医師・薬剤師。福岡県福岡市出身。京都大学大学院医学研究科医学専攻博士課程。研究テーマは医師の志望動機の説明不可能性。好きな哲学者はトマス・ネーゲル。趣味は書道と将棋。子どもの頃からの憧れの棋士は羽生善治九段。
梅野 星歩
SEIHO UMENO
木村 峻輔
SHUNSUKE KIMURA
澤崎 賢一
KENICHI SAWAZAKI
平川 美夏
MIKA HIRAKAWA
薬師川 千晴
CHIHARU YAKUSHIGAWA
アーティスト・映像作家。京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程修了。一般社団法人リビング・モンタージュ代表理事。映像メディアを活かした学際的活用の基盤となるプラットフォーム「暮らしのモンタージュ」を企画・運営。主にアジア・アフリカでフィールド調査を行う人類学者や農学者らの協力のもと、彼らの活動を「余白」も含め記録した映像制作を行い、独自の創造性を追求している。近年の代表作として、可変的な映像作品『#まなざしのかたち』(2021年)がある。フランスの庭師ジル・クレマンの活動を記録した長編ドキュメンタリー映画『動いている庭』(2016年)は「第8回恵比寿映像祭」(恵比寿ガーデンシネマ、2016年)にて初公開、その後国内外の劇場で公開された。
生命誌研究者。専門は、バイオインフォマティクス によるゲノム生物学。博士(理学)。日本科学技術情報センター、科学技術振興事業団(現・科学技術振興機構)で、日本のヒトゲノムプロジェクトの始動を支援。2001年京都大学化学研究所バイオインフォマティクス センター研究員としてKEGGデータベース開発に参加。2011年より、JT生命誌研究館(大阪府高槻市)に勤務し、「表現を通して生きものを考えるセクター」のチーフとして、ゲノム生物学の視点からを生命科学の「知」を日常の生きる「知恵」として共有する表現活動を行なっている。
画家・美術家。2011年京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業。2013年京都精華大学院芸術研究科博士前期課程芸術専攻修了。油絵具やテンペラ、デカルコマニー技法などを用いて、絵画自体の再考を行う。近年の主な展覧会に、2018年「絵具の引力」(Gallery PARC/京都)、2021年「VOCA展2021 現代美術の展望-新しい平面の作家たち-」(上野の森美術館/東京)、「Yakushigawa Chiharu Solo Exhibition」(画廊くにまつ青山/東京)、「soft territory かかわりのあわい」(滋賀県立美術館)等。2019年滋賀県次世代文化賞受賞。
米澤 高志
KOSHI YONEZAWA
曹洞宗僧侶。小学校4年生で出家。幼少より剣道、茶道に親しむ。剣道で、インターハイや国民体育大会にも出場し、現在五段。駒澤大学仏教学部卒業後、曹洞宗大本山 総持寺(神奈川県横浜市)にて修行。その後、曹洞宗仏徳山 興聖寺(京都府宇治市)の専門僧堂(僧侶が住職の資格を得るために一定期間修行する研修機関)にて修行をつんだ後、現在、曹洞宗完龍寺(京都府長岡京市)にて、日々の禅行に励む。
ファシリテーター・企画:宮野公樹(京都大学 学際融合教育研究推進センター准教授)
コーディネーター:山本麻友美(KYOTO STEAM-世界文化交流祭-アートディレクター)
共同事業者:京都大学学際融合教育研究推進センター / KYOTO STEAM-世界文化交流祭-/ 京都大学創立125周年記念
協力: 一般社団法人STEAM Association
令和3年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業